掲載記事

臨床検査業務に付加価値を生む臨床支援課の取り組み

諏訪赤十字病院 検査・輸血部 臨床支援課では、既存の検査システムの抽出データは診療のアドバイスへの活用が難しいという課題を解決するため、アボットの診断支援システム (Diagnostic Support System、以下DSS) を導入しました。検査結果の解析に基づき、診断に関するサポートを行っており、医療安全の観点でも関心を集めています。検査・輸血部 臨床検査技師長 村澤英樹先生、臨床支援課 課長 小口はるみ先生に、DSS導入までの経緯、解析ロジック構築に関する活動、3年間の運用での成果、今後の展望についてお話しいただきました。

臨床検査技師に勧める研究の魅力と可能性

国際医療福祉大学 臨床検査医学 教授 下澤 達雄先生と国立大学法人 東海国立大学機構 岐阜大学 医学部附属病院 検査部 臨床検査技師長  菊地 良介先生の対談を、全9回の動画にてお届けします。医学研究、学会発表や論文執筆にご興味をお持ちの臨床検査技師に向けて研究の進め方、臨床検査技師が研究を行う意義や可能性等について語っていただきました。また、先生方ご自身のエピソードも交えながら、これから研究を始める方にはもちろん、研究の進め方に迷いや行き詰まりを感じる方へのアドバイスとしてもお役に立てる内容となっています。

規制緩和によるインバウンド感染症拡大のリスクにどう備えるか

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催にあたり、インバウンド(訪日外国人)の増加によって、国内では普段あまり見かけない感染症が海外から持ち込まれる懸念が高まりました。そのため2019年に公開されたのが「症状からアプローチするインバウンド感染症への対応 感染症クイック・リファレンス」です。このクイック・リファレンスの作成にも携わった大阪大学大学院医学系研究科教授の忽那賢志先生に、インバウンド感染症の対応のポイントを聞きました。

災害医療を担う医療人育成の現状と課題

地震や水害などに加え感染症のパンデミックも含まれる自然災害では、組織的な活動が人的被害の軽減につながります。 熊本大学では、平成28年に熊本地震を経験し、災害支援を担う医療人の育成のため災害医療教育研究セ ンターを設置しました。 熊本大学病院 災害医療教育研究センター センター長 笠岡俊志先生に、災害医療に関わる教育や研究の取り組み 、災害支援活動における多職種連携の重要性について解説いただきます。

メディカルジャーニー学術コラム 第3回 学会発表・論文作成のための基礎知識

メディカルジャーニー学術コラムは、アボットジャパンの学術担当者が執筆する連載シリーズです。第3回は、これから研究を始めるもしくは学会発表・論文作成に興味がある方向けに、論文の構成、検索方法、研究の進め方と学会発表の方法、論文投稿の流れについてご紹介します。

院内物流管理システムがもたらす経営改善

診療報酬が期待通りに伸びず、患者数の増加も鈍化するなかで経営改善効果が期待できる取り組みとして、コスト削減が挙げられます。収支最適化・院内物流改善・医療経営コンサルティングを行うDALI株式会社の番場省吾代表取締役社長は、その手段は価格交渉だけではないと強調し、病院ぐるみの経営改善として取り組むべきと訴えます。

COVID-19の診療を支える検査室の瞬発力と持続力

2020年2月からCOVID-19の患者を受け入れてきた湘南藤沢徳洲会病院の臨床検査部では、発熱外来を受診した患者さんや入院患者さんの検査を担当してきました。さらに2021年1月に発生した院内クラスターを乗り越え、止まらない検査・医療を提供し続けています。これまでの取り組みおよび今後の対応について、技師長の小山健一先生に話を聞きました。